2005年(平成17年) 1月13日(木曜日)
「ロト6の一番長い日」
2005年(平成17年) 1月13日。
一昨日のミニロトの講評の最後に「予言、のようなもの」と称して、「明後日のロト6抽せんでは締切時刻になってもまだ買えない人がいてモメたりするのでは…」というようなことを書きました。
ところが、事実は小説より奇なり。私の想像を越えることが起こってしまいました。
「ロト6始まって以来の長い日」、以下がその顛末です。
【ロト6のリハーサルと計量の状況】
ロト6のリハーサルは定刻通り午後6時に始まりました。
本日のみずほ側立会人は調査役のMKN氏。外部立会人は「全国自治宝くじ事務協議会の委嘱による行政書士」のO田TY氏です。
今日の司会は瀧Mという若手といってよさそうな女性行員。
彼女は司会ぶりは正直言ってあまり上手だったとはいえず、特に数字のケタを間違えたりしていたので、特大キャリーオーバーで観客も多い今日みたいな日に司会をやって大丈夫かな、と心配でしたが、リハーサル抽せんではいい間違いもほとんどなく、練習を積んだのでは?と思わせる出来でした。
本番ではちょっと失敗したのですが、まあ今日はそんなものを軽く吹き飛ばす失態を他の人たちがやってくれたので…。
リハーサル数字は「19→23→42→27→12→17/ボーナス24」でした。
第221回ロト6 リハーサル数字 摘出順
ボーナス数字
ところが今回、抽せんを仕切っていたY口氏がいつもと違うミス。
通常はリハーサルで使った球をすべて片付けた後、立会人にその日の使用球セットを伝え、セットを舞台左手にある収納ケースから取り出し、球の検定に移るという手順を踏むのですが、なんとY口氏はリハーサル球を片付ける前にセット球を聞いて取り出してしまいました。
途中で手順間違いに気づいたのか、あわててリハーサル球を片付けていましたが、さすがに今日の抽せんに対し緊張しているのかな、と思ったのですが…。
やがて球の検定が始まりました。
天秤に載せて質量検定から行っていましたが、どうも一つ一つの検量にやたら時間がかかります。
もちろん入念にチェックしてもらうのはいいことなのですが、ずいぶん慎重だなあ、と思ったのも確か。
転がり具合も調べ、検定がすべて終了したのは6時42分のことでした。
私はこの間、売場の状況はどうかなあと思い、6時29分頃に売場を見に行きました。
6時30分の発売締め切りで4〜5人ほど買えない人がいたようですが、まあ買えなかった人も「買い足せなかった」という感じだったのか、暴動というところまではいかず、無事終了。
もっとも、「宝くじドリーム館に関しては無事」と付け加えなければいけなかったのですが…。
【アナウンスが二転三転】
M氏はいったん、
「抽せん開始までもうしばらくお待ちください」
とアナウンスして待機していました。
ところがここで、Y口氏からM氏になにやら伝言を…。
やがて再びマイクをとったM氏。
「今回のロト6は最高の売上を記録しておりまして、集計に時間が掛かっております。そのため6時45分からの抽せんから遅れます。もうしばらくお待ちください」
という旨の発言をしました。
どのぐらいかかるの?と怪訝そうな顔の観客たち。
ふと後ろを見ると、今日の立会人ではないのに、K山、N村、武D、U都宮の4立会人の姿も。
彼等が集まったのは最高の売上を記録した記念回だからなのか、はたまた抽せん開始が遅れる異常事態を聞きつけてのことなのか。
待つこと10分ほど。
まだかまだかと痺れを切らす観客に、再びM氏のアナウンス。
「お待たせして申し訳ありません。集計の遅れにより、今の状況ですと抽せん開始は午後8時ごろになる予定です」
宝くじドリーム館内に響く「なんだよー」の声、声、声。
1分後には場内に詰め掛けた観客の7割方は帰ってしまいました。
【6時に端末が故障した売場】
すると、ここで当会スタッフの諏訪さんからメールが。
「売場のコンピュータエラーでクジ買えません。大事になってます。三軒ダメです」
なんと、神保町にある売場の端末が、6時ごろにパンク。
「故障により買えません」との知らせを受けて別の売場に行ったところ。そこもパンク。さらにもう1軒行ったらそこもパンクしていて動かず。
「せっかく研究してきたのになんで?」と悲痛な叫びをあげている人もいたとか。
締切前に端末が故障という事態があった以上、これを「集計の遅れ」といっているみずほの説明はおかしいとしか思えません。
そこでピンと来たのが、第285回ミニロト実況で山中さんが触れているように「券売機が新しくなり、日立製のものになりました」という点。
以前神田弘一さんが書いていたように、ホストコンピュータはNEC社製のはずで、これが原因なのでは?
ITに詳しい人によると、申込シートを端末が読み取り、その信号を回線経由でホストに送り、ホストから信号が返ってきてクジが発券される仕組みなのですが、全国で購入者が多数いたために回線に信号が集中し、それで発券できなくなったということらしいです。
それを「集計の遅れ」というのは無理があるというより、嘘をついているといったほうが正しいのではないでしょうか。
百歩譲って「説明不十分」だといえるでしょう。
寒空のなか神保町界隈をさまよった挙句に結局買えなかった10数名のロトファンは「納得できない!」というに違いありません。
…というような感じで憤っていたのですが、そこへ再びMKN氏。
「抽せんは7時25分から始めます」とのアナウンス。
8時までは待たなくてよくなりました。
【ロト6本番に突入】
ということで、19時25分に本番開始。第1個目は「31・青」が出現。
第215、218と出て「中2回」ペースで出てきました。
通算では35回目の出現。
期待する2個目は「42・赤」。
第204回以来26回目の出現。
ドキドキの3個目は「08・紫」。
第218回以来で、30回目。
見つめる4個目は「38・青」。
第194回以来久々の出現でこれも30回目。
「38」と「42」は「39」の次に4億円によく絡む数字で、ビッグキャリーのある回に出ることが多い数字ですが、最近は不振だったのでノーマークに近い扱いでした。
うーん…。
佳境にさしかかった5個目は「30・紺」が出現。
第209回以来とこの数字としては久々ですが、43回目となり出現数首位は安泰。
前々回「27、28、29」で前回がその内隣の「25、26」、今回が外隣の「30、31」で単純といえば単純なのですが、意表を突いたといえば突いたような…。
最後を〆る6個目は「27・黄」。
第217、219回と出てこちらは「中1回」のローテで出現。
同じく出れば中1回ローテとなる「39」が出るかなと思っていましたが、これもうーん…。
通算では37回目。
ボーナス数字は「13・黄」。
ボーナス数字としては第206回以来の出現で7回目でした。
第221回ロト6 本番数字 摘出順
ボーナス数字
【64億程度でこうなるの?】】
みずほ自ら「史上最高」と豪語した売上ですが、64億4828万円余り。
その前の最高記録が56億1835万円でしたから、8億円ちょっと増えたということになりますが、この程度の増加で40分も開始が遅れたりするものなんでしょうか?
端末故障のために買えなかった人たちが全国にどのくらいいるのかわかりませんが、その分を含めれば70億は超えたのでは、と想像してしまいます。
みずほ側の釈明を求めたいところではありますが、釈明なんてするはずないでしょうから、このサイトで緊急調査をしたいと思います。
このサイトをご覧の方で「私も1月13日に買えなかった」または「1月13日、売場の端末が故障しているのを目撃した」というかた、お手数ですが、題名に「その売場のある都道府県名」をお書きの上、melmaga@sml6.netまでメールを送っていただけないでしょうか。
相当数が集まったなら、このサイト上で訴えていきたいと思います。
【西川 明良・・記】
【第221回ロト6抽せん概況】
1等は3口で3億2038万円。
「08」「38」が30回目。
「31」が中2回のローテで35回目、「27」が中1回のローテで37回目。
「30」が43回目、「42」が26回目。
ボーナス数字は「13」で7回目となった。
売り上げは64億4828万円で前回比27億673万円の大幅増で史上最高を記録。
ただし「集計の遅れ」(みずほ発表)により抽せん開始が40分も遅れるという前代未聞の事態に。
しかもこの原因は「集計遅れ」ではなく、「端末故障」によるものではないかという重大疑惑が。
心当たりのある方はアンケートを実施したいので、講評本文の最終部分を必読のこと。
【西川 明良・記】
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このページは ミニロト6研究会のコンテンツを原稿元にしています。