第283回ロト6抽せん実況中継

2006年(平成18年) 3月23日(木曜日)

「空前のキャリーに秤疑惑!」
2006年(平成18年) 3月23日。
断っておきますが今日は超長文です。

私は6時ちょうどにドリーム館に到着しました。
立会人2人が着席していたのでこれからロト6リハーサル抽せんが始まるのかと思ってステージを見ると、なぜか7基の風車が。
ナンバーズのリハーサル抽せんが終わったところのようです。

常連の1人に聞くと、立会人が遅れたわけではなさそうだとのこと。
「…やられた」。
私は心の中でつぶやきました。
今日から「電子天秤」を検定に使うというニュースを見て、「よもや」とは思っていましたが、現実のものになるとは。

即ち「電子天秤」の採用によって質量検定が短縮化される→リハーサル抽せん開始が遅い時刻に変更される。
一応「想定内」ではありましたが、セット球予想を身上とする当会にとって痛いことは確かです。
当会への挑戦であるのは間違いありません。
それがどういう意味を持つのかは、これからたっぷり書きたいと思います。
電子天秤に変更予告!
赤緑ランプ付き電子天秤

【ロト6のリハーサル】
ということで、6時10分にロト6のリハーサル抽せんが始まりました。

今日の司会は石Dという女性行員。
みずほ側立会人は参事の上DKJ氏
外部立会人は「全国自治宝くじ事務協議会事務局長代理」の平NA子氏

記念すべき「電子天秤」導入初日。
ここは同じ「全国自治宝くじ事務協議会事務局長代理」でも上司の杉M氏鈴K氏が出てくるかと予想しましたが、恐らくはいちばんヒラの「ヒラアヤ」氏でした。
どうやら上のお二人は都議会の最中で多忙だからでは、と事情通の常連氏がいっていました。
それにしても館内にはみずほの立会人諸氏はじめ、みずほ関係者とおぼしき人々がうじゃうじゃいる状況で、ただならぬものものしさを感じました。

リハーサル数字は「01→06→05→43→31→39/ボ20」でした。

第283回ロト6 リハーサル数字 摘出順

01 06 05 43 31 39

ボーナス数字

20

【計量の状況=電子天秤に疑念がむくむく】
その後、いよいよ注目の「電子天秤」による検定が。

しかしこれは予想通り、球を1個ずつ秤に載せると、瞬時に緑のランプがついて「OK」となる仕掛け。
でもこれでは先週指摘したとおり、球の質量が「本当に」規定の14.09gのプラスマイナス1%以内に収まっているのかは、観客にはまったく判別できません。

あるみずほ関係者にこの点を質問すると、

「秤の向こう側(立会人側)にはデジタル表示で数字が見えるようになっていて、さらに真ん中に14.09という正規の質量が、左右にはプラスマイナス1%の秤量の数字(註:左が13.9491、右が14.2309ということか)が書いてあり、立会人はデジタル表示がその範囲内にあるか確認している。ランプはあくまで補助的なもので、間違いなく範囲内にありますよ、ということを観客に教えるためのもの」

と答えてくれました。

しかしこの発言は、
「どうせ球の質量なんて細かく教える必要はないんだから、
観客にはOKランプでわかりやすく示しておけばいいんだ」

というように聞こえます。

その根拠を示しましょう。
当会主宰の神田弘一がかつてその著書
『ロト6は神田式セット球理論で4億円ゲット!』
の中でこんなことを書いています。
「(無錘上皿桿秤というアナログな天秤を使って)電子秤をあえて使わないのは、不正がないことをアピールしたかったと第一勧銀(当時)宝くじ部の行員が言っていた」

…この発言をした行員はもう宝くじ部を離れているようですが、ということはつまり…。
悲しいことに電子天秤という名の「ブラックボックス」が出現したということです。

【本番に突入】
大いなる疑念と怒りが渦巻く中、第283回ロト6の抽せんが始まりました。
 
期待する1個目は「06・赤」でした。
第280回以来で39回目の出現。
注目する2個目は「16・緑」。
第265回以来の出現で44回目。
 
見守る3個目は「37・緑」が出現。
第280回以来の出現で43回目。
 
ドキドキしながら見つめる4個目は「09・緑」。
これで3連発、39回目の出現。
緑球が3個も出てきました。
 
佳境に入った5個目は「27・赤」が出現。
第264回以来の出現で45回目。
下一ケタ6、7が2個ずつ出ました。
 
最後を飾る6個目は「22・べ」でした。
第278回以来の出現でこちらも45回目。
 
もう誰も注目していないボーナス数字は、「36・べ」。
ボーナス数字としては第269回以来で、これで4回目。
なんと7個の色の内訳が「緑3個、赤2個、ベージュ2個」と3色で完結。

第283回ロト6 本番数字 摘出順

06 16 37 09 27 22

ボーナス数字

36
でも数字的には買えないことはないなあ、と結果表示画面を見つめていると、なんと、「1等該当なし」!
過去最高、5億6915万5297円の超ビッグキャリーが発生です。

【本当に6時10分開始で大丈夫なのか?】
電子天秤の説明をしてくれたみずほ関係者によると、今後ずっとロト6(たぶんミニロトも)のリハーサル抽せん開始時刻は6時10分なのだそうです。
しかし、今日検定がすべて終わったのは6時40分と、本番開始5分前でした。

もし検定中に赤ランプがついて、球を変更しなければならなくなる事態が起こったら、本番開始時刻がずれ込む恐れだってあります。
ナンバーズ観客がいなくなっていいのか

実はここで最大の疑惑が浮かびました。
すなわち
「あらかじめ使用するセット球は決まっていて、事前にみずほ行員によって検定されており、そのセット球を外部立会人に選んでもらって、観客前ではその確認だけ行っている」
なるほどそれなら必ず時間内に終わるとは十分考えられます。

でも、それ以外のアクシデントが起こったら?

実は今日の本番抽せんで、本数字抽せん後に本数字抽せん機からボーナス数字抽せん機にボールが落ちない、というアクシデントがあったのです。
最近同様の事故はよく起きています。
このような質量検定とは違うアクシデントで時間がかかるという事態は想定していないのでしょうか?

ましてや巨大キャリーオーバーで来週は売上100億超も考えられ、マスコミや観客の殺到は十分ありそうな緊張する状況でうまく検定が行えるのか。
 
さらにいうと、今回キャリーオーバー発生中にも関わらず、売上が50億を割ったのは、リハーサル数字セット球の公表が遅れ、買えなかった人がかなりいたのでは、とも考えられます。
何よりセット球の威力をまざまざと見せつけた「緑3、赤2、ベ2」の事実。

いずれにしても、次回は大注目であります。
最後に超長文にも関わらず、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
【西川 明良・記】

【第283回ロト6抽せん概況】
「06」が第280回以来で39回目、「09」が前々回、前回と3連発でこちらも39回目、「16」が第265回以来で44回目。
「22」が第278回以来で45回目。
「27」が第264回以来で45回目。
「37」が第280回以来で43回目。
ボーナス数字は「36」でボーナスとしては第269回以来で4回目。


売上は49億6055万円で前回比7億4475万円の大幅増。
連続数字が出るでもなく、買われやすいまばらな出目にも関わらず1等は「該当なし」。
なんと5億6915万円という史上最高額キャリーが勃発。
曰くつきの「電子天秤」のせいでリハーサル抽せん開始が6時10分に移行されるという大改悪が行われたが、おそらく大注目を集めるであろう次週もなんのトラブルもなくリハーサル抽せんを終えられるのか。
【西川 明良・記】


このページは ミニロト6研究会のコンテンツを原稿元にしています。